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# 就職戦線異状なし?あり?(前編)

東大が5年後を目標に秋入学移行する準備が進めらることになったりと、
人事畑の端っこに机を借りている自分としては気になるニュースが多かったので、
気まぐれにコラム的な文章などを書いてみようかと...

前後編に分けて、前編は企業側から、後編は学生側から考察してみようと思う。

まずは前編企業側から...

ここ最近の新卒採用で企業側の取組として気になったニュースは下記の2つ

ルールを変えようをテーマにリクルートスーツは不要、卒業も3年以内はOKなどの取組を開始。

1年中いつでも応募できる通年採用の受付を開始したと発表。新卒、第2新卒、中途を問わず。

くるべくしてきたと言うか当然の流れか『新卒』という言葉が形骸化してきている。
確かに上記2社とも他社に比べ革新的だとは思うが、個人的には踏込みが甘い気がする。
なぜなら、これだけ社会のグローバル化が進み専門性が細分化された組織のなかで、
『社内教育』だけ優秀な人材を育成するというシステムそのものが破綻しかけているからだ。
いくら採用範囲を広げたところで会社が必要とする人材が確保できる保証はないのである。

また、最近よく聞く言葉だか「企業と学生のミスマッチを少なくする」事が大切なように
言われているが、社内におけるポジションや社会の流れによって個人の仕事は変化する、
つまり今はミスマッチでなくても将来に渡ってミスマッチが起きない保証はどこにもない。

そこで私が考えるのは『ファストパス制』である。

まず、ファストパスの取得方法から。

ヽ慇幻
通年採用を行い合格者には、卒業後3〜5年間有効なファストパス(無条件で最終選考に進む権利)を与える。

⊆匆饋
自らの目標や能力を生かすステージと会社とのギャップを感じて転職を希望する者で、
後に会社に戻っても良いと考える者にファストパス(無条件で最終選考に進む権利)を与える。

着目すべき点は社会人である。
私が新卒で入社した会社は現場から専門職への移行が難しく、多くの専門職は他社からの
転職者が占めており、私も人事への異動を希望したが叶わなかった、たとえ叶ったとしても
他社からの転職してきた専門的スキルをもった人間が重用され、専門的なスキルが身につい
たかどうか今となっては疑問である、そのこともあって5年で人事のコンサルティング会社に
転職し専門性を磨いたが、別に前の会社が嫌いでやめてはいないので戻りたいと思った時期もあった。

この経験からも、『社内教育』で全てを補完するのは不可能であるとともに、
プロパーの社員を無理に囲い続けるという事が閉塞感へとつながる悪循環になる事もあると
認識する必要がある。

当然、会社と社員が良好な関係である事が前提だし、全ての会社に望ましい制度ではないとは思うが。
積極的に人材を輩出して、優秀な人材が戻ってきたいと思う会社にしていくことを目指す方
が健全であり効率的なのではと私は考える。

この制度をより充足させるには産学連携ではないが、社会人が学習しやすい学校環境を
もっと積極的に整備するべきだとも思う。
フィンランドのように学費を無料にせよとは言わないが...

少子化・小国とは言われるが、日本の人口は世界10位であり少なくはない。
この人材をどう生かすのか、そろそろ真剣に議論しても良いのではないだろうか。

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